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特集 DD独占インタビュー 池田純矢×鈴木勝吾「“演劇”を語る」  PAGE : 1/2 >
スタイリスト 津野真吾(impiger)/衣装協力 原宿シカゴ スタイリスト 津野真吾(impiger)/衣装協力 原宿シカゴ
これまでに10作以上で共演し、公私ともに仲が良い池田純矢さんと鈴木勝吾さん。
演劇についてアツい想いを抱くお二人に、「演劇論」を語っていただきました!
人気俳優であるお二人が人生で初めて演じた「役」とは…?!
さらに、池田さんが作・演出を手掛ける「エン*ゲキ#03『ザ・池田屋!』」の魅力も深掘りします!

池田純矢(いけだ じゅんや)

1992年10月27日生まれ。2006年、第19回JUNONボーイコンテストにて、史上最年少準グランプリを獲得しデビュー。その後、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』『斉藤さん』『DIVE!!』など数々のドラマ、映画に出演。2015年に、自ら企画・構成・脚本・演出を手掛けた、エン*ゲキ#01「君との距離は100億光年」を上演。以来、演出家としても精力的に活動をしている。
池田純矢オフィシャルTwitter>>https://twitter.com/junya_ikeda2710


鈴木勝吾(すずき しょうご)

1989年2月4日生まれ。2009年『侍戦隊シンケンジャー』のシンケングリーン/谷千明役としてデビューし、人気を博す。2012年よりミュージカル『薄桜鬼』シリーズに風間千景役でレギュラー出演。以降、舞台『東京喰種』、舞台『ジョーカーゲーム』、舞台『ピカレスク◆セブン』など数々の話題作に出演している。
鈴木勝吾オフィシャルTwitter>>https://twitter.com/Shogo_Suzuki_

―稔麿は、ものすごくフィクション向き!?

―池田さんが作・演出を手掛ける『エン*ゲキ』シリーズ。第3弾となる『ザ・池田屋!』で「池田屋事件」を舞台にした背景を教えてください。

 池田純矢(以下、池田)  まずエン*ゲキの#01、#02では自分が書いていた小説をベースに、宇宙を舞台にした脚本を書きました。
そして今回3本目をやることが決まって、ストックしている脚本を使うことも考えたのですが、やっぱり新作で、いま自分が一番面白いと思うものを書こうと思ったんです。

時代ものは自分の得意なジャンルでもあるので、史実をやりたくて色々調べ直していった中で、吉田稔麿(よしだ としまろ)を見つけて。どんな人間か詳しくは知らなかったんですが、恐ろしいほど逸話が色々残っている人物なんです。もし池田屋で稔麿が死ななければ総理大臣になっていただろうとか、とにかくとても強くて、聡明な人物だったようなんですが、出自も、地名も不明で。
要は、誰かが彼のことを語った逸話はたくさんあるのに、彼自身のことについては全部曖昧なんですよ。ものすごくフィクション向き!自由にいじれる!って(笑)。
彼を主人公にしたら、史実とフィクションの接着剤としてうまく働いてくれるんじゃないかなというところから、脚本作りを始めました。

―鈴木さんは、最初に脚本を読んでいかがでしたか?

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 鈴木勝吾(以下、鈴木)  良いほうの感想から言うと、本当にすごく面白いなと思いました。

 池田  良いほうね(笑)。

 鈴木  僕からは絶対に生まれてこない発想なのに、僕が読んですごく面白いと思えるこの感覚があるから、僕は彼の脚本が好きなんだなと思いました。

そして、もう1つの感想は「うわ、これ覚えるの大変だな」って(笑)。
長ゼリフは良いんですが、彼はハイテンポ・ハイテンションコメディが好きなので、掛け合いが多いんですよ。生身の人間がやると大変なんだぞ!と。

 池田  そうですね…。前作の『スター☆ピープルズ!!』の時、僕は役者としては通し稽古ぐらいになってから入ったんですが、「みんな、ごめん!」って思いました(笑)。

 鈴木  その反省活かされてないよ!!

 池田  そんなに動いてないのにセリフを言うだけでめちゃくちゃ息があがっちゃって、みんなこんなに大変だったんだ!って。

 鈴木  絶対思ってない!今回、それを越えてきてるから(笑)。
前作の『スター☆ピープルズ!!』もすごくよく出来てると思ったんですが、それを越えるぐらい面白いし、僕は「ワオファクター」というか、つじつまが最後に合って「ああ!そういうことか!」って思える要素が好きなのですが、それも入っていて、さらに色んな種類の笑いが入っていて、本当に素晴らしいなと思いました。

―これまでに10作以上も共演されているお二人。『エン*ゲキ』シリーズでは演出家と役者という関係になりますが、普段の舞台との違いや、お互いに気をつけていることはありますか?

 池田  勝ちゃんに対してだけではなく全役者さんに対してなのですが、演出家としてちゃんと「根拠」を用意しておかなくてはダメだなと思っているんです。
例えば漠然と「こういう表現をしたい」だけなら誰にでもできることですが、それを的確な言葉でオーダーする。そして、なぜそれをしなければいけないのか?というところまで用意しておくというのが必要で、でなければオーダーがただのダメ出しになってしまうんです。
僕は「ダメ出し」っていう言葉があまり好きじゃなくて、「オーダーをさせてください」という言い方をします。
演出家と役者が、先生と生徒になってはいけないと思うんです。大先輩の役者にも対等に言えるために、僕は「オーダー」をする。だから人一倍勉強をしてから現場に入るようにしています。

 鈴木  現場でももちろん、役者としての池田純矢との違いは感じますね。僕らはプライベートでも仲が良いですが、自然と敬語を使ってしまう瞬間もありますし。
感情的な事で言えば、すごく頼もしいですね。演出家は「神様」なので。ましてや脚本も書いているので、彼はこの世界を作った創造主なんですよね。そして僕は自分の性格上、神様もびっくりさせたい、想定しないようないい動きをしたいと思っています。

―池田純矢・鈴木勝吾、人生初めての“役”とは?

―役者としてのデビュー前含め、お二人が初めて舞台で演じた「役」とは?

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 鈴木  これは明確に覚えているんですが、壁です。
幼稚園の時かな。『ねずみの嫁入り』っていう話を元にした劇で壁さんの役をやりました。
男の子のねずみさんが、女の子のねずみさんに、「僕なんかより太陽さんのほうが良いよ」って言うんです。でも太陽さんは雲さんのほうが強いと言い、雲さんは風さんのほうが強いと言い、風さんは壁さんのほうが強いと言うんですが、結局壁さんはねずみさんにかじられてしまうので、ねずみさんが一番強いというところに帰結するストーリーでした。
子供ながらにこの話は面白いなと思いましたね。今もう一度やってみたいな。

 池田  それ面白いね。鈴木勝吾が演じる「壁」!(笑)。

 鈴木  今だったら役作りにイメージが湧くよね。「太陽役」「壁役」とか、ああいう役こそ演劇でやるべきなのかも。

 池田  僕も保育園ぐらいの時に、初めて演じたのが『ピーターパン』のピーターパン役でした。ただ、ピーターパンが5、6人いた気がします(笑)。

 鈴木  そういうことあるね!みんな主役やりたいからね。

 池田  その中でも、ピーターパンが持っているナイフを家で作ったことを強烈に覚えています。それにすごくこだわっていて、みんながアルミホイルを段ボールに巻きつけただけのものを作っていたんですが、「それじゃあ人は死なない!」と(笑)。できる限り薄く、鋭角に作った!

 鈴木  危ない子供だな!!

 池田  武器は武器であるべきだと思って(笑)。

>>NEXT:お二人の「人生を変えたセリフ」とは…?!


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