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MOVIE INFO 中嶋朋子が語る、映画『東京家族』。  PAGE : 1/3 >

家族の触れ合いとすれ違いを優しく描いた映画『東京家族』。
半世紀のあいだ、「家族」と向き合い続けてきた山田洋次監督が描く2012年の「家族」の物語は、笑って、泣けて、誰もが共感できる感動作!
そんな「家族」の素晴らしさ、何気ない日常の素晴らしさが心に沁みる本作について語ってくれたのは、長女・滋子を演じる実力派女優・中嶋朋子さん。映画の見どころはもちろん、家族について、プライベートについて…、じっくりと語って頂きました!


今回の作品:『東京家族』

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―映画『東京家族』の見どころについてお聞かせ下さい。

中嶋 「家族」って本当に当たり前な存在だと思っているけど、実はお互いを理解することが難しかったり、想いを伝えることが難しかったりする存在でもあると思うんです。『東京家族』は、様々な世代の「家族」のあり方やコミュニケーションの取り方を色々な角度から優しく見つめた、色々な世代の気持ちに寄り添って描かれている作品です。それぞれの人にそれぞれの思いがあるように、観て下さる方によって色々な感じ方ができるんじゃないかなと思いますね。

―山田洋次監督の監督50周年記念作品でもある『東京家族』。
監督の現場での印象をお聞かせ下さい。

中嶋 普段はとてもお優しいんですが、演出のこととなると物凄く厳しくてですね(笑)「ああ」とか「うん」っていう一言でも、ニュアンスが違うっていうことをすごくおっしゃられて、同じシーンを何十回も撮り直したりしました。言葉の持つ意味とか、人と人との想いの交換に物凄く丁寧に向き合われている方で、所作一つとっても「日常のその人の感情が現れるから」って徹底的にこだわられるんです。でも普段は楽しくて色々なお話もして下さるし、役柄にとってのエッセンスになるようなこともお話しして下さるのでとても勉強になりました。現場の雰囲気も、「家族」という感じで温かくて面白かったです。

―山田洋次監督の印象的なエピソードや裏話はありますか?

中嶋 いつも何かしら考えるということがお好きみたいで、もちろん役柄やシュチュエーションについて細かく考えられて演技指導もなさるんですが、それとは違ったこともよく考えていらっしゃるんです。例えば、スピンオフじゃないですけど「この人が本当はこうだったらどうだろう?」ってどんどん妄想を膨らませて、気付いたら台詞まで出来ちゃっていて…。それを、現場でみんなが黙々とやっている時に嬉しそうにお話しされたりするんですよ(笑)。本当に少年のように興味・好奇心が旺盛で、クリエーションということに対して止まらない方ですね。それでいて人の何倍も生きていらっしゃるような感じ。本当に素晴らしい方です。

―印象に残っているシーンは?

中嶋 自分の出演シーンで言えば、林家正蔵さんとの夫婦のシーンがすごく好きなんです。でも全体で言ったら、お母さんの優しさが垣間見えるシーンにはやっぱりグッと来ますね。優しいお母さんだよなぁとしみじみ感じますし、自分がまだ子供の立場から見ている分には分からない母の良さを見せられている気がして、すごく素敵だなあと思います。

―本当は両親に優しくしたいのに忙しくて冷たくしてしまう。
そんな複雑な心情を見事に演じられていましたが、演じる上で難しかった点はありますか?

中嶋 すごく難しかったです(笑)でも、「この人は意地悪なわけじゃなくて、どんなことに対しても一生懸命なだけ」と監督がおっしゃった時に、全部がスーッと通って「そうか」って納得できたんです。美容院を一生懸命経営して、娘としても一生懸命、長女としても一生懸命、弟に対しても一生懸命。全部一生懸命なだけっていう風にしたら、自分の頭の中がすごくシンプルになったんですよ。その監督のお言葉で、すごく演じやすくなりましたね。

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―「家族」がテーマになっている作品ですが、中嶋さんにとって「家族」とはどのような存在ですか?

中嶋 私は「家族」ってひとくくりにしてしまうよりは、良い個人プレーヤーの集まりであるべきだと思っているんです。私が子供を持った時に、「親ってどうやったらなれるんだろう?」なんて考えたりもしたんです。
でも、子供はお腹が空いたら泣いてくれるし、嫌なことは嫌、好きなことは好き。しっかり意志を持っていて、「子供」というよりは、私のパートナーだなって思えたんです。その途端、肩の力が抜けて、一緒に勉強して、一緒に成長すればいい! 失敗したら失敗したってちゃんと伝えあって、足並みを揃えていけばいいんだって思えたんです。“親”とか“子”ではなく「家族」というチームの一員。まあ、今のところは、まだ珍プレー連続のプレーヤーですけど。

―「女優」の中嶋さん、「母親」の中嶋さん。何か違いはありますか?

中嶋 やっぱり違うみたいです。でも、息子に「今はどんな役なワケ?」ってちょっと嫌味っぽくチクチク刺される時があるんですよ(笑)今回演じた滋子さんなんかは特に気が強いというか、なんでもパパッと言っちゃうタイプだから、その時はそういう人だったのかも知れないですね。自分ではそんなつもりは無いんですけど、私生活でも少し役柄に影響されるみたいです。主人には寝相が変わるって言われますね(笑)

中嶋朋子さんのプライベートを探る>>



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