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おんがくのもり vol.27 FoZZtoneが『LOVE』を語る  PAGE : 2/3 < >

―今回のミニアルバムは、そんな『LOVE』に引っ張られて全体の世界観が決まったような印象があるんですが、その辺りはどうなんでしょう?

 そうですね。『NEW WORLD』後にFoZZtoneとして新曲というスタンスで作ったのがこの『LOVE』だったので、なにか必然的にそこに決まっていった部分はありますね。

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―曲調やアレンジの振り幅はかなり広いけれども、そこに流れているテーマは“ポジティブである”“肯定している”“生きている”というのがものすごく溢れていて、どの曲からも伝わってくる。そのアルバム全体に流れている肯定感というのが今のFoZZtoneのモードなのかなというのが感想としてありました。そんな中で3曲目『GAME』(作曲:竹尾典明)。これはまた真ん中にしっかりとした存在感のあるインストを持ってきたなという印象なんですが、この曲のテーマはなんでしょう?

 最近『ファイナルファンタジー』とか『ロックマン』みたいな昔のゲーム音楽が好きで、あのメロディや戦闘シーンの音楽ってなんでか知らないですけど、すごく熱くなったんですよね。昔のアニメソングもそうなんですけど、ああいうのって今はもう無いと思うし今のゲーム音楽ってちょっと綺麗すぎるというか…まぁ単純に言うと燃えないんですよ(笑)そういう昔のゲーム音楽のダサかっこいい魅力っていうんですかね?そういううまいバランスがとれたインストが作りたいって思って出来た曲ですね。

ただ、多分あれをそのままやってもただ古臭いだけのものになってたと思うし、だったらそこに何か自分なりの新しいフレーズが欲しいなと。その代わりサビ的な部分はもうそのド王道のものを持ってこようとか色々意識して作りましたね。ただ人間って欲が出てくるもので、録ってる時はこれでいいなって思ってたんですけど、今はもっともっと音を凝ってやれば良かったなって思ってますね(笑)

―ほう(笑)ただ個人的に『GAME』は今のままでもかなりテクニカルなアレンジが光る作品だと思いますが?

 いや、ほんとにこの曲は録りがかなり難しかったですよ(笑)

 でも僕らって歳が一緒なのでゲームとかアニメは共通言語というか、作る時も『ロックマン』のテーマとか流しながらやっていて「あぁ、あのステージね」とか話しながらの作業は楽しかったですよ(笑)

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 このアルバム自体すごく今の自分たちがリアルタイムで感じているものというか、『GAME』を作る前にも俺がやたら機材車でゲーム音楽を延々と流してた時期があって「なんかこういうのって久しぶりに聴くとかっこいいよなぁ」ってメンバーで言い合ってた流れがあったりするんですよ。だから多分、今回のアルバムの曲って、全部何かのきっかけがあって出来た曲ばかりのような気がするんですよね。


―さて、FoZZtoneといえばバンドの取り組みとしても非常にユニークなことをされている印象なんですが、一番はじめにびっくりしたのは“買う人が曲順や収録曲を選べる”というオーダーメイドアルバム。そしてロックバンドらしからぬ…というと失礼に当たるかもしれませんが、組曲を発表し、その世界観を表現するライブを行なったりだとか、中々いわゆるロックバンドが思いつかないような事で次々と我々を驚かしてくれるんですが、その辺りまだまだ新しいアイディアなどあったりするんでしょうか?

 そうですね。まず去年やった事の引継ぎとしては、オーダーメイドアルバムの第2弾。それとこれも去年やった、ミュージックビデオをファンから募集してその中で選ばれた作品をオフィシャルのミュージックビデオにするという取り組みは今年もやっていこうと思っています。あとは新たに“REC OK! TOUR”というものをやっていこうと思っていて、これは今までライブとかでこっそり録音していた人って正直いたと思うんですけど、それを公に「録っていいよ」と認める“録音録画、大歓迎”のツアーですね。

―これまた大胆な取り組みですが、なぜそんな事をやろうと思ったんですか?

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 例えばライブで録った音源を友達に「聴いてみてよ」って回したら「いいじゃん!」って気に入ってくれる人が見つかったりする形っていいなと思っていて。単純にもう「かっこいいロックバンドなんだよ」ってだけでは友達に宣伝できない時代だと思うんですよね。それに対して僕ら発信する側が「なんでみんな聞いてくれないんだよ」って愚痴をいうより、どんどん面白いトピックを作っていって、そこから興味を持ってもらうのもアリだと思うんですよ。もちろん今まで通りメディアを利用して伝えていくことも大事だと思うしそれを否定している訳じゃないんですけど、僕たちはそこに少し頼りすぎていたんじゃないかな、と。そうじゃなくて“人から人へ”というすごくシンプルで原始的な伝え方を改めてちゃんとやっていきたいなって思ったんです。とにかく素晴らしい音楽をやっている自信はあるので、それを伝えることにも手を抜かない事が大事なんだと考えてやっています。

―しかし「ライブの仕上がりがそのままクチコミになる」という演奏者としてのプレッシャーもあるのでは?

 でもまぁ多分ミステイクとかも含めて面白いものになると思うので(笑)例えばグレイトフルデッドとかって…。

―今まさにその名前を出そうとしていました!(笑)

 はじめて知った時はびっくりでしたよね、70年代にお客さんに完全に録音OKって録音スペースまで用意しているバンドがいたなんてぶっ飛んでるなって。しかもそのバンドのファンが親子代々「これはおじいちゃんが録ったカセットなんだぞ」って伝えていくのって素敵な事だなぁって思うんですよね。単純にそのバンドの曲が好きだとかあのライブが良かったとかだけじゃなくて、おじいちゃんが録ったカセットを聞いて「おじいちゃんの録音技術やべぇな」とかって、更にバンドの面白みをどんどん派生させていっているところがすごいなぁって思います。

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