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おんがくのもり vol.27 FoZZtoneが『LOVE』を語る  PAGE : 1/3 >

その音楽性やさまざまな試みで常に“ロックバンド”の常識をくつがえすバンド・FoZZtone。
4月11日(水)にリリースされた彼らのミニアルバム『LOVE』の誕生秘話や、聴きどころ、そして新たなチャンレンジの全容に至るまで、TOKYO REAL-EYES(J-WAVE)のDJとしておなじみの藤田琢己さんが徹底的にせまります。

―INTERVIEW


=Vo.渡會将士 =G. 竹尾典明 =B. 菅野信昭

―新作『LOVE』(作詞作曲:渡會将士)の発売おめでとうございます。前作『NEW WORLD』から9ヶ月、前作はタイトルの通り“新しい世界”へと向かうFoZZtoneの力強さを感じる作品に仕上がっていました。そこから今回の『LOVE』。そのテーマに至った経緯、そしてどういうモチベーションで生まれてきた曲なのかお聞かせいただけますでしょうか?

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 きっかけは去年の震災からですね。
ちょうど前作の『NEW WORLD』を完成させるのに力を使い果たした直後で、その脱力感の中でああいう事が起きちゃって、何が何だかよくわからない中で僕自身がメンタル的に不安定な状態に陥っちゃったんですよ。世の中全体が暗いムードだったし(僕の住んでいる)小田急線でも人身事故とかがすごく増えたりしていて、とにかく色んな意味で不安な気持ちが大きかったですね。いつもだったらライブをやったらそこでお客さんからパワーをもらえるし、僕ら自身がやっぱり発信していく側なのでどうにか気持ちを取り戻そうとはしてみたんですけど全然だめで、ホントにもうどうしようもなく追い詰められて「このままじゃ俺やべぇな…」って思った時に不意にからだが自分の意思と関係なく活動し始めたんですよ。例えばひげとか爪とか普段そんなに伸びる方じゃないのにガンガン伸びてきたりとか、気持ちの中では全然食べたくないのに勝手に食欲がわいてきたりして、なんていうかからだ全体が「生きてるぜー」ってサインを僕自身に送ってきたんです。

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日本人って精神論とか好きじゃないですか?“病は気から”とか。僕もそれまではそんな風に考えてたんですけど、実は精神とからだって意外と別々なものでバランスとかもそんな取れてないんだなって思ったんですよ。どんなに気持ちが沈んでても勝手にお腹はすくしヒゲだって伸びるし、そんな当たり前のことに気づいたら急に気持ちが楽になったんですよね。僕の中にも頑張っている僕がいるって事に気づいたというか、既に頑張っている自分がちゃんといるんだからその部分を認めてあげて生活していこうって思ったんです。実は被災地にも行ったりしたんですけど、現地の方たちって意外に元気なんですよ。すごいパワーに溢れてて「もう壊れるもん全部壊れたから後はゼロから直すだけだ」って逆にそのパワーに僕が圧倒されちゃったりして。でも“何か大変なことが起きている”って情報だけを色んなメディアから受けていた人たちって僕と同じでメンタルにすごい負荷がかかっていて、フィジカルの方でそれにうまく代謝できていない現象が社会全体で起きてるなって感じたんです。

そこでなんとなくフィジカルのことを歌にしたいなって思い立って、それまで自分の中で悶々としていたものに区切りをつける意味とか、自分の中の生きる力を音楽にしてみようって想いで『LOVE』を作り始めたらアッという間に出来ちゃいましたね。とにかくリズムとかも“迫力がある”とか“こういう意味があるからこうでなきゃ”っていう理屈じゃなくてとにかく“いい!”って自分のからだが感じられるリズムにこだわって作ったので、そういう意味では今までとはちょっと違う作り方で出来た曲ですね。

―ここまでは『LOVE』が出来るまでのざっくりとした経緯、そして気持ちの変化を語っていただいたんですが、それを近くで見ていた他のメンバーはそんな(渡會さんの)状況をどんな風に見ていたんですか?

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  あのぉ…俺らって実はびっくりするぐらいメンバーに興味がないんですよ。だから別に何も思わなかったというか、そういう状況だったってこと自体知りませんでした。

一同  笑

―じゃあ例えば渡會さんが曲を作っているとか、作れなくて悩んでいるとか色々とあったと思うんですけど、そういう時のお2人は基本的に静観しているっていうスタンスなんですか?

 う〜ん、静観というか…なんやろなぁ…?

 僕も正直ワッチが落ちてるとか、そういう状況だったこと自体気付いていませんでしたね(笑)

 まぁ、そういうものですよ…(笑)

 ただ(『LOVE』について)「すっごくいい曲が出来たんだよ」って言い出した頃から、目に見えて言動とか姿勢がどんどんポジティブになっていってるなっていうのは感じていましたね。もう曲とか歌詞がほとんど出来ていて、はじめて聴いた時には「これは素晴らしい曲だ」って素直に思いましたし。

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